ヤマダ電機とid:asami81氏の違いを知りたい
■ヤマダ電機とid:asami81氏の違いを知りたい
この一言で配送料はタダになる@ヨドバシカメラ - iGirl
ヤマダ電機で問題になっているのは、何百億円という単位でメーカーから仕入れている強者の立場を利用して、労働者派遣を強いていたことだった。「べつに派遣してくれなくてもいいけど、売場面積は減らすよ」と脅せば、メーカーはホイホイ言うことを聞く。強者の立場を利用している点において、今回のid:asami81さんの記事はそれとあまり変わらないですよね、という話。
俺はカメラ屋で働いている大学生なんだけど、家電量販店との過当競争によって、ほとんどの商品は既に充分な値引きが為されているのを知っている。デジカメ売ったって粗利は数百円、あるいは赤字だから、プリントで元を取ることになっている。たいていのお客さんは表示されている価格で買ってくれるけれど、時々は値引きできないかと訊かれる。そのくらいなら、仕入値を調べて可能なかぎり対応はする。しかし厄介なのは価格コムの最安値を持ち出してくる人だ。明らかに原価を割るような価格には対抗できない。ごめんさない無理です、と対応すると、露骨にいやな顔をして帰っていく。ちょっと、ねえ、その顔は何なのさ、と思う。
必要なものは高くても買う、不必要なものは安くても買わない、これは当り前の話だけれど、いつのまにか当り前でなくなっていた。携帯電話の通話料には毎月一万近くも払い、百円ショップではオモチャかゴミだか判らない品物を買い漁る。その一方では26800円のデジカメを25000円にしろとかSDカード付けろと無茶をいう。この人たちに安く提供したところでプリントなどしてくれない、店の売上に繋がらない。だいたいその浮いた1800円を何に使うというのか。あなたは自分自身で、自分の使うカメラの価値を下げていないか、とも思う。
数百円の配送料をケチることで手に入れる利得はごく僅かだが、今回id:asami81さんの記事が公開されたことによってヨドバシが受けた打撃は少なくなかったろうなと同情する。勿論、店とネットで配送料の規定が異なることに意見はあるだろう。でも本当におかしいと思うなら、その意見はヨドバシカメラに向けられるべきものだ。結局は、立場の強くない末端の店員にプリントアウトした価格をちらつかせ、自分がおいしい思いをできればいいんだろうな。本当にそれが自身の利得に繋がるかといえば、繋がらないのだけど。
最近十年間で全国のカメラ屋・写真屋(DPE店)は三分の二が潰れてしまった。少しでも安いほうへ、安いほうへと客が流れていくから、小さなところは真っ先になくなる。だけど最終的に市場が寡占状態になっていけば、商品は適正な価格では売られなくなる。こんなことは中学生でも解りそうな理屈だけど、少しでも安く買いたいといって自分で自分の首を絞めている。
必要なものを買うときには、それだけのお金が出ていくことを覚悟すべきだ。欲しいカメラが三万円だったら、三万円貯まってから買う。配送料が必要なら、しっかりと払う。当り前の話だけれど、配送料を払えば配送してもらえる。ドブに投げ捨てているのではない。あくまで「対価」として代金を支払う以上、店と客は対等な立場であり、どちらが強者でも弱者でもない。金銭を叩きつけて品物をぶん取るわけではないのだ。
以上のように考えてみれば、配送料をタダにしろと要求することに正当な理由はないと思える。「べつにタダにならなくでもいいけど、価格コムで他の店を探すよ」と言うのなら、まったくもってヤマダ電機の行為と変わりがない。
追記
長々と書いてみたけれど一割くらいの人にしか伝わらないだろうな……と称賛ばかりな元記事のブクマを眺めていて思った。asami81氏の行為がべつに違法だとか、解りやすく傲慢なわけでもないから厄介だ。ちょっと論点を整理する。
- 店とネットで配送料になぜ差があるのか、配送料をケチると皺寄せがどこに向かうのか考えていない
- 他人に及ぼす影響を考えれば、これはとても生活の知恵とかライフハックなどと言えない
- 不当廉売を助長する可能性について考えていない
- プリントアウトして値引きを迫る行為の卑しさについて
言いたかったことは、こんな感じです。
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■http://anond.hatelabo.jp/20080703185125
だけど最終的に市場が寡占状態になっていけば、商品は適正な価格では売られなくなる。
流通のような参入障壁の小さい業界ではそれはない
規制がない限り寡占状態になりようがない。
市場経済が充分に機能すれば、参加者の利益は0に限りなく近くなる。
これは自由経済主義である以上は不可避で流通業界は市場経済が特に働きやすい業界だから致し方がない
君の所のような小さいところは大手にできないサービスを売る以外には生き残る道はない。
あるいは大店舗規制法のような政府規制に頼るしかない。
俺は個人的には規制緩和には反対だが、当事者としてできることも考える必要はあると思う。
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■http://anond.hatelabo.jp/20080703185125
適切な価格のものを適正な値段で買うのは共感できるが、それ以外の部分で反論する。
ごめんさない無理です、と対応すると、露骨にいやな顔をして帰っていく。ちょっと、ねえ、その顔は何なのさ、と思う。
まず「買わない」という選択は消費者の正当な権利だ。
仕入れ値を調べる増田の誠意ある対応は素晴らしいと思うが、感情に対して感情で返していないか?
そこは割り切る所だ。
以上のように考えてみれば、配送料をタダにしろと要求することに正当な理由はないと思える。べ
同じ物がネットでは配送料タダ、実店舗では有料、というのは、消費者からすれば十分「交渉」してみる余地のある話だ。
ネットは店員が不要だから人件費がかからないから、配送料をタダにできる?
いやいや、少なからずネットだって最初の制作費やら、月々のサーバー代やらなんだかんだコストはかかる。
そもそも「値引き」は買い物の楽しみのひとつだと個人的には考えている。
値引きやオマケがついたらラッキー、くらいで、実店舗だからこそできる買い物の楽しみだ。
価格コムの存在は実店舗には本当に頭の痛い存在なのは、非常によくわかる。
が、価格コムやその他価格比較サイトがなくなるなんてことはまずありえないわけで、
愚痴ったところでどうしようもないし、マナーの悪い客はどうしても存在する。
ヤマダ電機は
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080630/21033.html
公取委によると、ヤマダ電機は2005年11月から07年5月の間、自社と子会社8社の店舗の新規・改装オープンに際して納入業者に派遣を強要。派遣従業員の人件費を負担せずに商品陳列や補充、接客などの作業を行わせた。また、パソコンやデジカメの納入業者に対しては、展示処分品の販売に必要な設定の初期化作業などを行わせた。
ヤマダの08年3月期の売上高は1兆7,300億円で、家電量販業界の最大手。公取委は、「ヤマダ電機は当該納入業者と派遣の条件について合意せずに従業員等の派遣を要請している」「納入業者の多くは立場上、要請に応じることを余儀なくされ、ヤマダ電機は、派遣のために通常必要な費用を負担していない」としている。
値引き交渉やその結果による破談は消費者の正当な権利だ。
しかしヤマダ電機の今回の件は、買い物で言えば値引きどころか、
「いつも買ってやってるんだから、これくらいよこせ」と、
平然と万引きをしているのと同様だ。
従って、増田の意見は暴論である。
義憤に駆られるのはわかるが、増田、若いなぁ。

